熊野の古道(熊野三山参拝)その4
熊野古道の旅のブログはこれが最終回。これまで読んでくれた皆さまありがとうございました。
これまでの旅路についてはこちら★
湯ノ峰温泉で目を覚ます。
早朝4:00頃起床。お目当ては「つぼ湯」。(湯の峰温泉 公衆浴場・つぼ湯 –)
「つぼ湯」は天然の岩風呂で1日に7度も色が変化すると言われている不思議な温泉。「小栗判官照手姫物語」では、餓鬼病となった小栗判官がこの湯に浸かり、生き返った有名な伝説がある。当時からいったい何人の人がこの温泉に浸かったのであろう。感慨深い。(少し歴史マニアw)
世界遺産にも登録されているこの天然温泉の営業開始は朝の6時で30分の交代制。
営業開始は朝6時だけど、お休みの日などは6時に行っても遅いというか、すでに並んでいるという噂を聞いた。私はこの日、朝8時には次の目的地へと出発しないといけない。
連休だし、絶対に混む。朝早く起きて、入れなかったら嫌だし、、と思いながら、前日は諦めかけていた。「でもここまで来たからには、やっぱり経験したい」という気持ちが芽生えて、自分が先程いだいたばかりの夢を叶えてあげることにした。
(昔の自分だったら、諦めていたかも。)
朝4時ちょい過ぎに発券機のある受付に到着。一番乗り!一番風呂に入れることがわかった。朝4時に並ぶとかクレイジーだなと思いながら、早起きができて、自分の牡羊座のエネルギーに感謝したww
しばらくしたら、日本人の若い男性が二番手として並び、アメリカ人の男性が三番手として並んだ。三人でのお喋りが楽しかった。
勝浦でも感じたことだけど、熊野古道ではハートオープニングになるからか、知らない人や観光客同士で自然と会話が生まれる。
6時になった。6時の時点で10組以上が並んでいた。。単純計算で30分×10組=300分=5時間待ち。。本当に朝4時に来てよかった。。
自然にしたから温泉が湧き出ているわけだが、一番風呂で暑すぎて、水を大量に入れてから入った。つぼ湯。気持ちいい~幸せ過ぎる。
なお、今回、つぼ湯に入るにあたって、こちらのブログが大変参考になりましたので、ご紹介します↓ :)
世界遺産「つぼ湯」を体験!(湯の峰温泉) - すまりんの てくてく ふたり旅
つぼ湯を30分で出た後は、少しお散歩。熊野古道の大日越ルートと赤木越ルートの入り口に少し入ってみた。
熊野古道巡礼は発心門王子スタートと決めていた。湯ノ峰温泉から発心門王子までのバスが朝8時にある。バスを待っている間はゆで卵を作って待っていた。(これぞ、温泉卵!笑)
発心門王子から、巡礼の最終地点へ
発心門王子に到着!!ここから熊野本宮大社まで約7kmの道のりスタート!(
まわりはこんな感じ。いい雰囲気。本宮へは、コンクリートの道を通っていった。
山里を通る。なんていい景色。
(ひとりだけで山道や山里歩くのは、少し不安になるかも。周りにも巡礼者がいてよかった。)
水呑王子に王子に到着。
何かいる、と思って写真を撮ってみた。不思議な線が写真に入るなぁ。
隣の休憩所で湯ノ峰温泉で作ったゆで卵を朝ご飯として食べた。
水呑王子を過ぎると、「熊野古道っぽい」道へと入る。右側が山の斜面だが、自分の斜め上あたりをさっと通る存在がいた。「烏天狗だ!」と直感的に思った。もしかしたら、一瞬見たのかもしれない。(一瞬すぎてわからない。)でもそのとき、天狗は本当にいると確信した。
道の途中にはお地蔵さんが。道半ばで倒れた巡礼者の供養と、道半ばの巡礼者の安全を願って建てられたそうな。昔は今と違って、命がけだったんだろう。盗賊、餓死、病気の危険があるなか、信仰心を持ってこの道を歩んだんだ。
伏拝王子に到着。この中辺路ルートをたどった巡礼者は、ここで初めて熊野本宮大社(現:大斎原)を目にした。苦労を重ねてここまでたどり着いたあとで、感激のあまりひれ伏したために、この名前が付けられたそうな。
伏拝王子には、平安中期の女流歌人、和泉式部に関わる逸話がある。
和泉式部が熊野詣をして、伏拝の付近まで来たとき、生理となった。これでは参拝できず、嘆きながら歌を詠んだ。
晴れやらぬ身のうき雲のたなびきて月のさわりとなるぞかなしき
すると、その夜、夢に熊野の神様が現われて、
もろともに塵にまじはる神なれば月のさわりもなにかくるしき
と返したため、和泉式部はそのまま参詣することができた。
昔は月経が不浄なものだとされ、月経中の女性は参拝が出来なかった。しかし、熊野の神様は、そんなこと気にしませんよ、と言ってくれたのである。作り話ではあるらしいが、他の神社仏閣とは異なり、どんな人でも受け入れた寛容な熊野信仰をよく表したお話である。
なんとここでお友達にばったり!!出会う場所やタイミングにも意味があるのだろう。
途中の道をご紹介。
祓殿王子に到着。長かった道中の汚れ穢れを払い、身を浄めて本宮大社に参拝するための禊場であった。
裏鳥居をくぐり、熊野本宮大社に到着!もう一度参拝いたしました。
そして、もう一度、大斎原へ。もう一度言うけれど、大斎原まで来て、熊野古道巡礼を終えたと言えると思う。
これで、私の巡礼の旅は終わった。
新宮へ、そして東京へ。
バスに乗って、新宮へと帰る。
新宮駅前のJOYFULというカフェで遅めのランチ。(ちなみに、同じビルの1階は、名物のさんま寿司が食べられるお店。営業終了時間が迫っていたため、せかせかしたくなくて、JOYFULというハッピーな名前のカフェに入ることにした。)
腹ごしらえをして、徐福公園へ。(徐福公園 - Wikipedia)
この公園のエネルギーが悪すぎて驚いた。入ってすぐに出たw 熊野古道でたくさんの良い気に触れたから自分がとても繊細でオープンになっているのもあるけれど、それにしても、あのエネルギーの悪さは何だったんだろう。衝撃だった。(どなたか何か知っていたら教えてほしい。)
東京へ帰るための夜行バスの時間まで、まだまだ時間がある。
浜王子へ25分ほど歩いて行ってみた。(浜王子 - Wikipedia)
浜王子は、新宮から高野坂、そして那智へ向かう海岸沿いの熊野古道ルートの途中にある。
そして、王子が浜へ。海の色が綺麗だ。
少しここで過ごした。
私の旅はここで終わり。
新宮駅に歩いて戻り、20時くらいに新宮駅出発の夜行バスで東京へ帰った。
熊野古道、なんていいところだったんだろう。なんて美しい自然、山、海。そして美しい人の魂。最近になって海外ではなく日本国内を旅行し始めて、日本は素晴らしく美しいとわかった。
日本は本当にスピリチャルな国だ。やっといろいろ理解してきたし、腑に落ちてきた。(いわゆる陰謀論の類いに入れられてしまうが)なぜ一部の勢力が日本を破壊したいのかも、わかってきた。
初めて、日本のためを想って祈った。
それから私はノマドワーカーになりたいと思い始めた。好きな時に好きな場所にいて、その土地について学び感じたい。
ああ、幸せだったなあ。熊野の神様、スピリットたち、呼んでいただいて、見守って頂いて、心からありがとうございます。
大自然のパワー、なんて美しい。愛しています、愛しています、愛しています。
初めてのブログの連載でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました :)